私はこれまで、さまざまなチーム開発の現場でシステムづくりに携わってきました。
その中で、ずっと拭えなかった違和感があります。
発注者にとって、システム開発は決して安い買い物ではありません。一方で、現場の開発者も、忙しさに見合うほど十分な報酬を受け取れているとは限りません。
お客さまは大きな費用を支払い、開発者は懸命に働いている。それなのに、なぜ双方が「もっと良くできるはずだ」と感じてしまうのか。
現場で働く中で、その理由が少しずつ見えてきました。
- 複数の担当者へ情報を共有するためのミーティング。
- 社内で認識をそろえるための資料作成。
- 営業、ディレクター、設計者、開発者の間で発生する引き継ぎ。
- メンバーの稼働を維持し、チームとして仕事を回すための管理や教育。
もちろん、組織で開発するためには、どれも必要な仕事です。誰かが手を抜いているわけでも、無意味な作業をしているわけでもありません。
ただ、その多くは、プロダクトそのものを良くするためではなく、チームという体制を維持するために必要な時間でもあります。
開発現場にとって必要な時間が、必ずしもお客さまにとって価値の高い時間とは限らない。その構造こそが、開発費用と、実際にプロダクトへ使われる時間との間にギャップを生んでいるのではないか。
そう考えるようになりました。
それなら、最初の相談から設計、実装、リリースまでを、一人の開発責任者が一貫して担当すればいい。
伝言や引き継ぎを減らし、社内調整のための時間を減らす。そして、お預かりした予算と時間を、できる限りプロダクトそのものへ使う。
その方が、もっと速く、もっと分かりやすく、発注者にとって納得感のある開発ができるはずです。
その考えから、IKKAN LABを立ち上げました。
目指しているのは、単に価格の安い開発サービスではありません。
相談した相手が最後まで責任を持ち、余計な伝言や中間工程に振り回されることなく、大切な構想を、一つのプロダクトとして形にしていく。
お客さまが支払う費用を、できる限りプロダクトの価値へ変える。
それが、IKKAN LABがつくりたい開発体験です。
